告別式
喪主が知っておくべき、葬儀の基礎知識をまとめています。このページでは、告別式についての情報を紹介します。
告別式とは
告別式とは、家族や知人が『故人との最後の別れ』を惜しむ機会です。厳密に言うと、宗教的な儀式である『葬儀』と『告別式』は異なります。
故人の社会的な立場を慮り、知人や仕事上の関係者など多くの人に参列してもらう中で執り行うのが、告別式なのです。このため、必ずしも宗教の形式にこだわる必要はありません。
告別式の流れ
以下に、お通夜の流れを簡単に紹介いたします。
- 受付
開場の30分前程度から開始します。喪主は開始時刻前に着席するようにしましょう。
- 読経
僧侶が入場し、読経が始まります。その中で戒名が授けられ、死後の世界へと導かれることになります(こちらは宗教的な儀式なので、厳密には『葬儀』の流れのひとつです)。
- 焼香
喪主、家族、親族、一般参列者の順に焼香を行います(こちらも宗教的な儀式なので、厳密には『葬儀』の流れのひとつです)。
- 閉式
お通夜とは異なり、葬儀社の担当者により閉式の辞が述べられます。一同は退場して、出棺を待ちます。参列者数にもよりますが、ここまでの時間は70分~120分程度です。
- お別れの儀
家族や親族、そしてごく親しい友人で棺に花を入れ、出棺へと移ります。
- 喪主挨拶
棺を霊柩車へと入れ、出棺する前に、喪主が参列者に向け挨拶します。
- 火葬
出棺後に火葬を行います。近年は、その後すぐに『初七日法要』として読経を行うケースが多くなっています。
- 精進落とし
火葬まで残ってくれた人に、料理を振舞います。近年は、火葬中に食事を済ませるケースが多くなっています。
告別式で喪主がすべきこと
上記の流れも参考にしながら、以下の点に留意して下さい。
- 喪主挨拶を準備しておく。
- 席次や焼香順、弔事順を考えておく。
- 僧侶への『お布施』を用意しておく。
- 精進落としの手配を行っておく。
告別式で喪主が気を付けるべきポイント
告別式の手配は慌ただしく進むことが多いので、当日も抜け落ちはないか、よく気を付けることが大切です。
- 服装は略礼服で(黒のスーツ/フォーマルウェア、ネクタイ、靴など)。
- 挨拶は2~3分程度の内容にまとめ、NGワードを使わないようにする(急死、『たびたび』や『いよいよ』などの繰り返す言葉)。また参列者への謝意をこめるのを、忘れずに。
- 席次は祭壇に近いほど上座。参列者へ失礼がないよう、気を配る。
参列者に戸惑いを与えず、故人との別れに集中していただく環境が用意できるよう、努めましょう。